笑わぬ男 稲垣のなみだ

これを書いている時は、日本が南ア戦を残してベスト8に残った時点である。
しかし、私の中のラグビーワールドカップは、もう充分に満足している。
あとは勝とうが負けようが、勝敗は時の運でどうでもよい。
日本アイルランド戦で大男が大泣きをしていた。
「笑わない男」稲垣啓太である。目立たないが実はFWの要である。
思わず私ももらい泣きをしてしまった。
私の中のワールドカップは稲垣の涙とともに昇華した。
もう本当に充分だ。私はニワカファンであるかもしれないが。
しかし、青学のラグビー部の主将だった亡き父には、十分にラグビー精神を叩き込まれた。
審判の判定には絶対服従。One for all, all for oneの精神、そしてノーサイドの意味など。
本当にJAPANはよくやってくれた。
多くの日本人は、特に今度の台風で被災された方々には忘れられないだろう。
JAPANの皆様の健闘を称え深く感謝したいと思う。