綾瀬の床屋さんと秦野のコンビニ(私の終戦記念日)

半年前から私の休みは火・日曜日となったので、今までは小田原の床屋さんに行っていたが、火曜日やっている綾瀬の床屋さんに行くこととした。
行ってみると6人程の職人がテキパキと仕事をこなしていて、30分程待たされるが、仕事は丁寧で仕上がりもよく、ここに通う事とした。
しかし、行く度ごとに職人が減ってきて、それにつれ待たされる時間も増してくるように感じた。
先日、お盆期間に行ってみると、10人以上の同年輩のおじさん達が待合室におり、主人曰く「3時間ぐらいお待ちになりますよ」との事。
「それじゃ、買い物に行っていいですか」と私が言うと、
「3時間後に戻ってきてください」と言われた。
3時間後に戻り待つこと20分、やっと番が回ってきた。
「ずいぶんと繁盛だね」と言うと、
「お客さんが来てくれるのはありがたいんですが、毎日終わるのが8時9時になると、若い子たちが辞めてしまって」
と言いながらもうれしそうな顔をしているが、半年前5、6人いた従業員が、今はベテランの女性と二人きりで切り盛りしていてかなり大変そうだ。
しかし半年前はスムーズに進行していたが、ご主人は何やらイライラしていて、今の方がずっと穏やかな様子だ。
「人を使うのは大変だよね…」と言うと、こっくりと頷いた。
「予約制にしたら」と言いたかったが、今が幸福そうなので余計なことは言わずじまいにした。

床屋に行ってさっぱりした後、秦野に用事があり、その後コンビニに寄ると、レジの横にすぐ自作と思われるおいしそうな焼肉弁当(定価550円)に半額のシールが貼ってある。
この暑さでは早く売り切りたいんだろうなと思っていると、レジのおそらく製作者とおぼしき女性がじっと私の挙動を見ている。
私が手に取って会計をするとニタリと笑って、いかにもよかったという表情をしている。
この猛暑の中、早く売ってしまいたいんだという気持ちが手に取るように分かった。

猛暑の中、経営者は必死になって働いている。
NHKの朝ドラ風に言うと、
“なつよ、経営するという事は大変な事なんだぞ”

亜矢美さんロスの男より