父方の祖母ハナはアメリカ・ロサンゼルスに40年程住んでいた。
万博のコンパニオンとなってアメリカに行き、そこで祖父と写真婚(写真だけで結婚する事らしい)して、そのままアメリカが気に入って住み着いたものらしい。
その間、父は日本で父の祖父母に預けられっぱなしで、それで父の性格がいびつになったものと私は思っている。
祖母はいつも言っていた。
アメリカは家柄などは全く関係しない。
要するに「何が出来るか、何が得意なのか、何が長所なのか」が常に問われ、全くの実力主義だと言っていた。
日本の行き帰り、ハナは船を利用し(またそれが楽しみだったという)その船中で、今でいうカラオケをやったそうで、そんな時は
「晴司、真っ先に歌わなければダメヨ。私はすごい音痴で皆いっせいに笑うの。それでもハナっていう名前は覚えてくれてすぐ友達ができて楽しかった。アメリカはそういう国で要するに何をやれるか、やるのかが常に問われるものなのよ。」
ハナから受け継ぐものはほとんどなかったが、この言葉だけは遺言と思い、カラオケの時は最初に歌うようにしている。
ジョン・F・ケネディは「国家が諸君の為に何をしてくるかを問うな。諸君が国家の為に何を成し得るかを問いたまえ。」と言っていたが、ほぼ同じ時代をアメリカですごしたハナは常にそのような事を言っていた。
また自由の女神についても「ヨーロッパなどで、家柄などにがんじがらめになっている人々を暖かく迎えいれ、行く末をトーチで照らして案内してあげますよ。というのが女神の精神」だと言っていた。
ニューヨークに行った時、あまりのコジキの多さに驚いた。
またニューヨークでは、1DKが家賃25万もするというガイドの話を聞いて、ホームレスが多いのも仕方がない事だと思った。
そしてまたイスラム系へのチェックのすさまじさはエンパイアステートビルで東洋系、白人系が素通しになるのにイスラム系、イラン系と思われる人間はチェックが厳しく、別室に連れていかれていた。つまりアメリカのケネディからオバマでつながったモラルは破壊され、人々は本音ではトランプのような人間を支持してしまったのではないかと思っている。
トランプの本心では日米安保を破壊し、日本の核装備をせまり、
日本を徴兵制にまで持って行きたいのではないかと思っている。
なんだかんだ言っても私はアメリカという国が好きだ。
沖縄も小笠原もロシアと違って素直に戻してくれたし、私が兵隊に行かなくて済んだのもアメリカのおかげと思っている。
トランプも1つの改革だろう。
あえて反対はしないが、明るくてモラルのある強いアメリカに戻ってもらいたいと切に願っている。
写真左から2番目がハナ