今年の終わりに

年末、インプラント・矯正で高名なテグのキョ先生のセミナーに、勤務医二人を帯同して韓国まで行ってきた。

テグは、パク・クネさんの生誕の地で、さすがにデモのデの字もなかった。

2日目は板門店近くまでバスで行き、ソウルに帰ると物々しい装甲車がソウルのあちこちに配備され、テレビでは相変わらず様々な人間が検挙されている様子が映し出されていた。

20年間も親子同様に付き合っていて、自分の最高に不遇な時に手を差し伸べてくれた人間に対してどうしても甘くなってしまったのは、私には大いに理解できるが、やはり韓国の人にとっては許せない現実の様で、何人か会った韓国人は「支持率4%ですよ」

「許せないし、期待していたのに裏切られました」と口々に言う。

たった2泊3日の旅であったが、やはり日本に帰るとほっとしてしまう。

帰るとスマ・スマが終了となりSMAP解散が本物となってしまった。

「らいおん歯科」は“らいおんハート”からとったもので、当時の事をぼんやりと思い浮かべた。

 

合同忘年会は毎回、馬鹿騒ぎをするのはどうかと思い、1人1万円出すから何に使っても良い。

ただ写真を撮ってきてほしいという、その名も「思い出づくり」として、今年は行なう事とした。

エステやバーベキュー、ディズニーランドとそれぞれ思い思いの所に出かけ、好評であったが、さすがに総勢170人に近くなってくると名前と顔が一致しないので、合同で皆集まる機会が欲しいとの事で、来年は2年ぶりに合同忘年会をする事となった。

さて、出し物をと考えた時、頼りになるのはやはりSさんで、つい昨日見たばかりの欅坂何ちゃらの「二人セゾン」をSさんに踊ってもらったら、足をからませたりしてどんなに楽しかろうと思い電話する。

「Sさん、来年の忘年会の出し物なんだけれど」

「早いですね…」

「Sさんに、欅坂46の二人セゾンを踊ってもらいたくて」

「………………」

「叙々苑を1回、いや2回おごるから、やってくれるよな」

「やります、やります!!」

やっぱり頼みの綱はこの人だ。

そんなわけで、リオ・オリンピック、テロ、シリアの泥沼化、熊本地震などいろいろあった平成28年も足早に通り過ぎていく。

Sさんの「やります、やります」という声を耳に残して、残り少ない2016年に思いを馳せた。