NHKファミリーヒストリー

NHKファミリーヒストリーは毎週ではないが、木曜日の19:30から放映される。

唯一絶対に見よう、見なければと思っている番組だ。

毎回違うタレントを呼び、父方、母方のルーツを徹底的に調べる番組だ。

最初は興味深げに笑って見ているタレントも、その8割位は先祖の苦闘に感銘、感動して泣きだす者がほとんどで、中には意外と思われる人が号泣する場面がある。

共通して思うのは、日本人が明治以降(中には江戸時代)いかに真面目に真摯に、時代とぶつかり乗り越えて来たのか、そして戦争(特に太平洋戦争)が個々に与えた影響のすさまじさを感じさせ、改めて平和の尊さを感じさせてくれる。

先祖の全く無名の存在の人々が、突然スポットライトをあびる事もおもしろい。

大概のゲストは自分の先祖に対して、おぼろげな知識しかもっておらず、NHKの調査力の凄さに驚嘆するのである。

特に11月16日(木)の斉藤由貴の時は、彼女自身も号泣していたが、私も涙を流さざるを得ない話に感動した。

斉藤由貴の祖父、吉男さんは2歳の時聴力を失い、ろうあ学校を卒業後、裁縫技術を身に付けやがて独立した。

吉男は耳が聞こえない事で、他人から冷たい態度を取られても、常に明るく、やがてろうあ協会を立ち上げ委員長になり、ついには皇太子ご婚約の時、正田家のあつらえる帯の仕事を引き受けるようになり、長年の功績が認められ「厚生大臣表彰」を受ける。

一方斉藤由貴は「徹子の部屋」で初収録して、祖父の事に触れた。

その放送3日前に祖父は大腸がんで亡くなった。残念だったと思われる。

自分を含めて、先祖のそういう地道な努力や情熱があって、現在多くの外国人が日本人のマナー、そして道徳心のすばらしさに感嘆されるようになったのだと思う。

泰晴会の従業員、そして若い人には是非「ファミリーヒストリー」を見て何かを感じてとってもらいたい。