去りゆく昭和

ザ・ピーナッツの姉、伊藤エミさんが亡くなった。
このところ小野ヤスシ、地井武男など味のある私好みのタレントが続々と亡くなっていて、さびしい限りである。
そういえば、最近ザ・ピーナッツを見なくなったと思っていたら、40年間も一切表舞台に出ていなかったとは驚いた。
 中学1年~2年の頃だと思う。日曜日の夜は、藤田まことのてなもんや三度笠から始まって、大瀬康一の隠密剣士、そしてクレージーキャッツ、ザ・ピーナッツの「シャボン玉ホリデー」、巨人ナイター戦、NHK大河ドラマと4時間も5時間もミーハーを自称する私はテレビを見続けた。しかも、ぼんやりと見ていたのではなく、画面にくぎづけのようになっていたと思う。
本当に何であんなにおもしろかったのか、TVさえなければ、また今のようにTVがおもしろくなければ、東大に軽く入っていたような気がする。(言いすぎか…)
ザ・ピーナッツはなにか芸能人らしくない、てれみたいなものを感じ、それが逆に私の好感をよんだ。もっとも、歌は抜群にうまく、今でもCDを聞いているほどだ。
シャボン玉ホリデーは、PM6:30からの30分番組で7:00になるとフィナーレとなり、ピーナッツが、スターダストを歌っているところに、ハナ肇が登場し、ハナがバカなことを言って、ピーナッツがひじてつをくらわすという名場面があって、それを見るとまた日曜も終わったと思い、来週からまた頑張ろうと思ったものだった。
またひとり私の中の昭和が亡くなってしまった。
伊藤エミさん、小野ヤスシさん、地井武男さんのご冥福をお祈りします。