結婚できない男

先日オフの日に、ぼんやりTVを見ていると、結婚できない男(阿部寛・夏川結衣主演)の再放送を放映していた。
昨年、鎌倉の医院で、韓国版の「結婚できない男」(チ ジニ・オム ジョンファ主演)が、私が最初に視たことがきっかけになり、医院でブームになったこともあって、関心をもって日本版を見ていた。
日本版は、阿部寛扮する偏屈で変わり者の3高(高収入、高身長、高学歴)男が、まともだがなぜだか縁のない、いきおくれの夏川結衣扮する美人女医とのラブロマンスなのだが、なぜだか昨年韓国版リメークを鎌倉医院の皆で見ることになり、しばらくその話題でもち切りになった。
再び日本版を見て、再度韓国版と比較すると、残念ながら圧倒的に韓国版の方がすべての点で上回っていた。
まるで、サムソンとLGに圧倒されている電機業界と同じような感じがした。
私の韓国語の先生(実は昨年から習っている)の、アン・ヨンジョン先生(ペ・ヨンジュンではない)によると、風邪薬と俳優は韓国の方が上とのことで、全くその通りの結果となっている。
それにしても我が医院の、結婚できない女(あえて結婚しない女と言いかえるが)の最近なんと多い事か。
いい男が少なくなったのか、職場の環境が良すぎるのか、一昔前なら、とっとと結婚していいお母さんになっていた人たちが結婚、今は“結婚しない女”となっている。
もっとも、その戦力たるや、多大なものがあり、いきなり“結婚する女”に変化されたら、我が医院はたちまち沈没するであろう。
日本の社会構造も大きく変わり、最近は
車を運転しない男、ビールを飲まない男、缶コーヒーを飲まない男
が増加しているようで、各業界の人々は需要を喚起しようとして、大変な思いをしているようだ。
かつての“簡単に結婚してしまった男”は“あえて結婚しない女”に取り囲まれながら“何故”だと自問自答している。