箱根にて

箱根は例の噴火騒ぎで、若干暇になっている。

箱根の受付のKさんは「テレビ博士」でテレビの事ならほとんど何でも知っている。

男優などは、全く当方興味がないので「あの人は誰?」と、受付に設置してあるテレビ上の人物を聞くと、詳しく丁寧に、どの番組に出ていて、どれほど人気があるのかetc.説明してくれる。

彼女はよく「ユー・チューブでとか」やたらと「ユー・チューブ」と言うので、そんな便利なものもあるのかと、ワタクシメも早速我が家に入れる事となった。

我が家のユー・チューブはまず、どういうわけか「恋するフォーチュンクッキー」と他のAKBの曲が最初にあらわれてくる。

今まで前田敦子と大島優子しか知らなかったが、何だかんだとKさんに聞いて、NMBが名古屋だと思っていて、SKEが信州として、じゃ大阪は一体なんだ、位だったのが、だいぶ知識がついてきた。

週刊誌の表紙にやたらと出てくる山本彩は、何であんなに人気があるのかとKさんに問いただすと、なぜかKさんは顔を真っ赤にして伏し目がちになり「ムネが…」と言う。

私は「何何、ムネがどうした」と問いただすと、恥ずかしそうに「大きいです」と言う。

「やっぱりムネが人気のバロメーターか」と言うと、こっくりと頷く。

「じゃ、なんでムネがなさそうな指原が一等賞か…」と問いただすと、「アシが」と言う。

「指原は足がきれいで、山本は足が短いんです」

ムムム、女の見方は厳しい、と妙に納得してしまう。

悪ノリした私は、知っている10人が、いわゆるドクター顔、衛生士顔、助手顔、受付顔のどれに入るかと、論争をKさんに挑むと、受付は、小嶋陽菜、柏木由紀、渡辺麻友で満場一致。(といっても2人しかいないが)

Dr.顔は、前田敦子で我が法人の女医を思い浮かべながら言う。

衛生士の総チーフは高橋みなみで、いちいち言う事がチーフらしいからで、しかし、このタイプを敵にまわしたら怖いと一致した。

衛生士顔は、指原と大島で、さて問題の助手顔はKさんの好きな「塩対応」の島崎遥香だ。

このタイプはもっとも私の苦手とするところだが、Kさん曰く、何ともいえず良く、ファンだと言う。

しかしながら考えてみると、このタイプは我が医院にもわんさかいる。

若い女の子の1つのタイプである。

何を考えているか分からず、私にとっては非常に扱いにくいタイプだが、そのクールさがKさん達には受けるみたいだが。

議論が白熱して、Kさんが目配せしたら、患者さんが立っていた。

日頃、マナーがどうのこうのと言っているが、トップがこれでは……と反省する。

 

大涌谷の噴火も収束して、以前のようにのんびり話す暇もない位に箱根診療所も復活してもらいたいものと思う。