第114回歯科医師国家試験を考える

第114回歯科医師国家試験の結果が発表された。
医師国家試験の合格率が91.4%に対して、歯科医師は64.6%、約800人が国試浪人の憂き目にあう。
それにしても医師との合格率の差が30%近く違うとは、一体国は何を考えているのだろう。医師は欲しいが歯科医師はいらないという意思表示か。そして、毎回1000人に及ぶ浪人に対して、国はどういう考えを持っているのだろうか。正式に発表してもらいたいものだ。
子供を私立歯科大に通わせている親は、毎年500~700万もの授業料を支払い続け、国試予備校も毎年300万かかってくるという。
不合格者の中で自殺する者も増えているらしい。
我が法人の若手で何回か国試不合格になった者でも、現在では患者さんにもスタッフにも信頼され、技術も上達している者が多数いる。
厚労省、文科省を管轄する方へ、どうか若い歯学生の芽を摘まないように再考をお願いしたい。