東工大学費値上げを考える

11月も近づき、そろそろ我が法人で高校3年生の子供をもつスタッフは、息子娘の受験に対して金銭面の心配をする時期となっている。

先日東工大の学費が約10万上がって年間635,400円となった話を聞いた。我々が大学に入った昭和47年は今から思うとバカ安で、入学金50,000円、授業料は1ヶ月でたったの1,000円だった。寮費が5,000円(3食付)で、贅沢をしなければ月1万円で生活ができた。(今から思うとよき時代だった。)
大学2年の時、授業料1,000円をいきなり3,000円に上げるとの事で、
「どこの世界にいきなり3倍にするような事が存在するのか」と、民青(共産党の下部組織)が学内で大騒ぎをしていた。
そんな時、民青の作ったプラカードを見ると、文部省の計画が急速な上昇カーブを描いているのを見て「これが本当ならえらい事だ」と思った。
それから約50年でそれが現実のものとなった。官僚というものは、計画通りに確実に実行してくるものだ。
国立ですら年60万なので、私立は年180万から200万位が多いとの事だ。
子供2人大学に通わせると1ヶ月30万が学費として出ていってしまう。月収手取りで70万~80万はないと子供2人が限界、3人からは厳しくなるのではないか。奨学金という手はあるけれど、それを返していく子供も大変である。
それでもあの団塊の世代では1ヶ月1,000円の学費で国も何とかしていたので、何とかならないものかと思う一方、大学生の子供をもつママさんたちの頑張りが、うちの貴重な戦力となっている事を考えると複雑な気持ちになる。
それにしてもやはり、憲法改正を叫んでいる安倍内閣も、もっと庶民の立場に立ってやる事が多々あるのではないかと思う今日この頃である。