オーノー

連日、35度以上の暑さで、まるで昨年行ったシンガポールにいる様に感じる。
暑くなると、例年やっているきついジョークを手広のSさんにかましたくなる。これは、例年やっているもので、
「Sさん、あんまり暑いから大磯ロングビーチに行こう。」
「・・・・・。」の後、あうんの呼吸で2人でバカ笑いするというもので、毎年、クソ暑くなる頃にやっているものだ。
もちろん彼女は一緒に行くわけもなく、大笑いして、その後私が
「なぜ?」と聞いて、また「知っているくせに」で締めくくるものであり、気晴らしに性懲りもなく毎夏やっている行事のようなものだ。
手広に電話をすると、Sさんが電話を取り、「暑いねぇーー」と言うと、「暑いです暑いです」と調子を合わせてきて、「相変わらずタオル首に巻いて出勤しているの?」と言うと「理事長が笑うからハンカチにしています。」との事。
いきなり言うのも何なので、最近読んだ聖路加病院の日野原重明先生の話をしてみようと思い、「聖路加病院の日野原先生知っているか?」と言うと、「西洋化病院のヒノ、ヒノ、・・・先生ですか?」
「西洋化病院・・・ありそうな名前を言うなよ・・・」
「105歳で亡くなった日野原先生を知らないのか?」
「・・・。」
「西洋化病院だって? 10年程前ソロモンデンタルの事を、皆の前で大きな声でホルモンデンタルから電話です、と言ったのを思い出すな。」
「・・・(しょげています)」
おかげで体感温度がさらに5℃くらい上がってきて、所用のあった綾瀬医院に電話をかけると、運悪くSさんの2代目と言われるKさんが出てきて、要件を言い終わると、ついついいたずら心で、
「ところで、二宮尊徳を知っているよなぁ?」と言うと反応がない。
「二宮尊徳、金次郎を知らないのか?それでも神奈川県人かぁ?」
オーノーである。
この人たちは一体どの空間で、どうゆう風に時間を過ごしているのか。
ますます暑さを感じて、心弱く電話を切りました。

         (箱根受付Kさんの秘蔵写真)