限界のない心(リオパラリンピック)

おととしの今頃、急に足首から下が腫れて、“蜂窩織炎”とのことで10日間あまりまともに歩けず、身体障害者となった。

主治医は銀座で開業していて、さんざん脅かされた帰り道、スクランブル交差点で転倒してしまった。

20歳代の若者が「大丈夫ですか」と寄ってきて、助け起こしてくれた。

しっかり歩けるかどうか見送ってくれた彼を見て、

「日本の若者もなかなかたいしたものだ」という思いと、つくづくめげそうになっている自分を情けなく感じた。

 

パラリンピックを見ていると、ただでさえ日々感動していたが、卓球の試合で、ラケットを口にくわえサーブの時はボールを足であげている選手の姿を見て、テレビに釘付けになった。

彼の名はエジプトのイブラヒム・ハマト。

両腕を10歳の時列車事故で失った。

最初の3年は家に籠りがちだったそうだが、大好きな卓球を始めたことで気力を取り戻したそうだ。

ハマト選手に限らず、パラリンピックに出る選手は皆いきいきとして楽しそうだ。

ハマト選手は言っているそうだ。

「人生に不可能はない…」と。

 

10日ぐらいの怪我でめげてしまった自分をつくづく恥じた。

ハマト選手は東京パラリンピック出場を目指しているそうだ。

4年後、東京では万難を排して、ハマト選手の応援に出かけたいと思った。

20160911-00010003-storyfulp-010-2-view

※写真はYahoo!リオパラリンピック特集からお借りしました