風評

診療が終わり急にアジの干物が食べたくなり小田原のスーパーに行くと
茨城産レタスが８５円で売り出されていた。
隣に神奈川産のレタスが１５５円で売り出されており、茨城産レタスの名札には
“今回の震災の風評で農家の方は大変困っています。安全ですので食べて下さい”とあった。
このスーパーの社長は昔、近所に住んでいたKさんで「いいことやる！」と思った。
ついで魚売り場に行くとアンコウが半額で売り出されて、アンコウ→茨城の連想で風評被害なのだと思った。
さっそくアンコウを買い干物をやめて、夕食は“アンコウ鍋”と相なった。
幾年か前のカイワレなどもそうだが、少し神経質になり過ぎているのではないか。
診療室のある箱根でも観光客が激減し、患者さんはこぞって元気がない。
毎日毎日こっちが励ましているのが現状だ。
TVで茨城産のホウレンソウを廃棄している現状が映し出された。
無駄にする農家の方が本当に気の毒でならない。
しかし世の中には、私のようにたいして気にしない人間も多数いる。
もっとスーパーをはじめ小売業者に勇気を出して欲しい。
ホウレンソウでもサニーレタスでもアンコウでもコウナゴでもなんでも食べますよ～～！！
茨城産のレタスをサラダにして食べながらそう思った。