年賀状で大騒ぎ

正月の壱岐島歴史探訪旅行から戻ってくると、箱根の受付Kさんが笑いながらFAXを持ってきた。
FAXは山北のA衛生士からで、
「理事長、年賀状がまだ届きません。えーん」とあって、うまいマンガで(マンガ家になったらどうかと思う)泣いている自分の似顔絵が描いてあった。何しろ年賀状も年々枚数が増え11月初旬から暇を見ては書くが、印刷だけの賀状は味気なく、ひと言ひと言言葉を添えて書くので相当な労力となっている。

4、5年前も正月早々ある医院のスタッフから電話があり、
「理事長、Bさん(主任格の衛生士)が大変です。理事長から2年連続年賀状が来ていないので、そんなに嫌われているならもう辞めたいと言っています。今からでも年賀状書いてあげてください」
「なんだってぇ~!!」
B衛生士は医院の中心人物だったし、真っ先に書いたつもりだったのに書いてなかったとは…
今年も必死に書いていたが、途中で何が何だか解らなくなってしまった。年末の27日、最後にチェックをしようと事務のIさんを見ると忙しそうなので、まぁいいかと思い、出してしまった。
不吉な予感がして、“去年年賀状を私に出したのに、今年年賀状をもらっていない人はFAXしてください”と全従業員にアナウンスしたら、出るわ出るわで20人程が名乗り出てきた。
年賀状の返事は全く気にも留めない子もいるが、ものすごく気にして恨みさえ抱く従業員がいるので手が抜けない。
よく、来年からは年賀状を欠礼させてもらいますというお便りを受けるが、それまた味気なく、年賀状だけでつながっていてそれから交流が復活する事もあるので、日本の数少ない優れた習慣として私は認知症になるまでは頑張って書き続けようと思っている。