師匠(1) 和久本先生

私のNo.1の師匠である、いや勝手に師匠とさせてもらっている。
私は不肖の弟子である。
和久本先生は東京医科歯科大学の御卒業で、医歯大で歯科理工学から
保存科の総山教授にこわれて転進され、東北大保存科の教授を経て
昭和大保存科の初代教授となられた。
温厚で慈愛のこもった指導で、北大から出てきたばかりの
私の指導にあたって下さいました。
「やってみて いって きかせて させてみて
ほめてやらねば 人は動かじ」

有名な山本五十六元帥の言葉だが、和久本先生はそれを
地で行く人であったと思う。
特に、当時大学を出たばかりの山ザルの私を和久本先生は
私にうまく褒める事で、やる気と自信を与えてくれた。
和久本先生がおっしゃった、人に注意を与えるときは
9つ褒めて1つくさすようにしろという教えは、今も守るように心掛けている。
本当の教育者はその行動・存在そのものが教育であると思っている。