変則な天気、変則な選挙、○○な来訪者

今年の夏はやたらと長く、やっと涼しくなったところで気晴らしに香港に行くと、これがまた35℃にもなる猛暑で、変則な天気が続いていて体調も乱されてしまった。
それではと気分転換でプールに行くと、小学生が「コラハゲ、チガウダロー」とか言って、それに反応した若干薄毛の男性の驚いた仕草がおもしろく思わず笑ってしまうと、何やら私の方を見てにらんでいる。そういえば、この豊田さんも選挙に出るのだと思った。

今日の政局は、安倍さんがこれまた理由がよく解らない解散で、選挙当日は季節外れの台風がきて、終わってみれば「希望」が「絶望」に変わったぐらいで与党は変化なく、何が何だか解らないが収まるところには収まったような10月であった。

そんな折山北医院にいると、ひょっこりと15年程前にインプラントを6本入れた御老体が現れた。受付で、
「インプラントは調子いいねぇ。またインプラントを入れてもらいに来たよ」との事で、そこまでは良かったが年齢を聞くと88歳だという。
15年前のおぼろげな記憶だと、かなり変わったお方で、いろいろ手を焼いた事を思い出した。
口腔内を見るとうれしいかな、インプラントは健在でご自分の歯は何ヶ所か脱離している。しかしながら88歳という年齢を考えてインプラント以外の選択肢を提示したが、頑固なお方でどうしてもインプラントでと話をされたので、電車で1時間ぐらいかかる事を考慮して、オペの時は車で送り迎えをさせて頂く事と、万が一のための麻酔医を入れる事を約束し、目いっぱい年齢を考慮して値段を下げて妥結した。
帰られた後、やはり日頃患者さんが通われている内科のドクターと連絡を取るべきとつらつら考えていると、ひょっこりとまたその御老人が後日現れて何やら受付でもめている。
受付が困り切った顔をして「理事長、この患者さん、理事長の事を息子さんと思ったみたいで、いつから息子に変わったんだ。インプラントは昔は8万円で、息子になったら高くするのか。他に安い所を見つけてそっちに行くからいい。それより早く親父の方を出せと言っています。」との事で、さっそくAさんに、
「Aさん、15年前に施術したのは私です。それにインプラントが8万円というのはあり得ません。」と言うと
「ヘェッ、ヘェッ、ヘェッー」と高笑いをしながら去って行った。

それにしても自分を息子と間違えるとは、せっかくやろうとしたものを中止にされたマイナスと、自分が若く見られた嬉しさ(それでも若干このお方、認知が入っていたのかも)のプラスで(+)(-)0の1日でした。