もうあと何時間かで2015年も終了となる。
まあまあ健康で大過なく過ごせた事を神に感謝する。
私は昭和28年生まれで、平和な時代に生まれ、おそらく平和な時代に死んでいくのだろう。
戦争はやりたくてやるものではないだろう。
パリ同時多発テロを見ても、とても尋常な人間のする事と思えないが、自爆テロをする者は、おそらく身内の誰かにアメリカ・フランスなどの空爆によって死んでいる者がいるのだろう。
秋に、10年ぶりくらいに大阪で歯科医をやっている従弟と再会した。
その時、従弟の手にしていた物は、その従弟の父で、学生時代ずいぶんと札幌でお世話になったおじさんの昭和20年当時の「遺書」と書かれた母親に対する一通の手紙であった。
「父は特攻隊で、あと何ヶ月か日本が降伏しなければ、出陣して死んでいたんだと思われます。」
およそ、札幌でお酒をおごってくれた時のイメージからは想像もつかない話であった。
戦争が何もかも変えてしまう。
孫が年末に生まれた。
この子は私たちがそうであったように、平和な日本のまま一生を終える事ができるのだろうか、と思った。
イスラム国との対話をすべきと言ったニュースキャスターが非難され職を失った。
この1年間、従業員同士でずいぶんといざこざが起きたが、国と国がするようにお互いがお互いに向き合わなければ、何も解決しないのだ。
こうしている間にもシリアで何の罪もない子供が空爆を受けている事に心を痛めながら、2015年は静かに終えようとしている。
（追記）
ブログを書き始めて来年3月で6年となる。
最近は思わぬところから、「先生、ブログ読んでますよ」とか「おもしろいです」とか励ましの言葉をもらうことが多くなり、私のささやかな喜びとなっているし、私の事を若干でも理解してもらえたらうれしいと感じている。
（再追記）
～らいおん歯科グループの年始の診療について～
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