一流の証明

ポールマッカートニーのコンサートに行く。
昨年ウイルス性炎症とかで、キャンセルになって、1年ぶりだ。
「帰って来たよ。アイシテイマス、トーキョー」
ポールのぎこちない声が東京ドームに鳴り響く。
Can’t Buy Me Loveから始まって、ビートルズのナンバーと独自のナンバーを交代交代で、72才とも思えない若さで、40曲近くも歌い切った。
途中、さしたる休みもなく、水1つ飲まず、きっちりと自分の仕事をしていった。
会場をあとにした時、おそらく我々と同じ年配のジイちゃん、バアちゃん達が、感動のあまり目を潤ませている姿が見られた。
ポールマッカートニーは、
「まだ若いし、年なんかを理由にサボルナヨ」
と身をもって教えてくれたような気がした。
まさしく、一流、いや超一流の証明だと思った。
最後に、「また来るよ、トーキョー、アイシテル」と言っていたが、
この言葉を信じ、ポールを見習って一年内頑張ろうと思った。