NHKまんぷくを見て考える

NHKの朝ドラ「まんぷく」を見ている。
主人公の萬平と福子は何度も何度もたたきつけられては立ち直り、ついに即席ラーメン(日清食品)の発明にたどりつくという物語である。

小学校1年位の時、近所のH君のところへよく遊びに行っていた。
H君の父君はN証券に勤務されていて羽振りが良く、当時の三種の神器、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が揃っていて、テレビのない我が家からH君のところに行き毎日テレビを見て帰るというのが日課だった。
ある時、H君の母親が「晴司君、これが今度新しくできた即席ラーメンよ。食べてみなさい。」と言って作ってくれた、その即席ラーメンを食べた時の感動が忘れられない。
本当にこんなおいしいものが世の中にあるのかと思った。
しかも、お湯をかけるだけでラーメンが出来るのを見て、感嘆したものだった。おそらく日本中がそういう体験をしたと思う。
おばさんに作り方と売っている場所を聞き、さっそく我が家に帰って母親にその値段を言うと、「まぁ高い」と言っていた事も覚えている。
小学校1年の頃は、ほとんどの家はテレビがなく、その5年後の小学校6年の東京オリンピックの時はほとんどの家が皆カラーテレビを持っていて、他人の家にテレビを見に行くことや街頭テレビもいつの間にか消えてしまった。
日本が最も成長した時代だったと思う。
その後のカップヌードルにしろ、今から思うと食生活に多大な影響を与えたノーベル賞をもらってもいいような大発明だったと私は思う。