私の好きな歴史の偉人達が残した名言と教訓

唐突ですが、歴史は好きですか?
歴史の偉人で尊敬する人物または感銘を受けた偉人の名言はありますか?
人それぞれだと思いますが、自分に少しでも影響を与えた歴史上の偉人は少なからずいるのではないでしょうか?
そこで今回は私が影響を受けた偉人についてお話したいと思います。

私は【中国史】が好きです。
中国史というと皆さんが一般的に思い浮かべるのは、やっぱり三国志・水滸伝・秦の始皇帝が存在していた戦国時代などを思い浮かべると思います。
でも今回お話するのは三国志・水滸伝・戦国時代よりも前の時代、【春秋時代(紀元前)】に存在した2人の偉人についてです。

まず1人目は、紀元前7世紀の斉(せい)という国の宰相(現代では首相や内閣総理大臣の地位)で、【管仲(かんちゅう)】という人物です。
当時の中国は十数カ国の国が存在し、どこの国の王も自分が天下の覇者になる野望を持っていましたが、斉は他の国々よりも劣り、天下の覇者になるには程遠い国でした。
しかし、管仲を宰相に迎え、国内の政治改革を行う事でどこの国よりも豊かになり、また戦争をしても負ける事なく、斉の国を天下の覇者まで押し上げ、一時代を築きました。
その管仲が宰相に任命される前に王に進言した名言が【倉廩実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る】です。
意味は、【人民は米倉に穀物がいっぱい詰まっていれば、道徳心をもち礼儀と節操を知るようになり、衣服や食物が満ち足りてこそ、名誉と恥辱の違いを心得るようになる】です。
(*因みに皆さんに馴染みのある言い方としては、【衣食足りて礼節を知る】だと思います。)

2人目は、紀元前5世紀の呉(ご)という国の将軍【孫武(そんぶ)】です。
は?誰?と思われるかもしれませんが、【孫武・中国史】といえば分かる方は分かりますかね?そう!【孫子の兵法】です。
皆さんが耳にする孫子の兵法はこの孫武が記したものです。
孫武は天才的な兵法家で様々な功績と名言を後世に残した偉人で、約2500年前に存在していた人物ですが、孫武の思想は現代でも十分通用するものが多く、様々な教訓を示唆してくれます。
孫武が残した名言で感銘を受けたのが、【彼を知り己を知れば百戦して殆うからず】です。意味は、【敵の実情を知り、己の実情を知っていれば、百回戦っても敗れることがない】という意味です。
(*因みに日本の偉人である武田信玄は、【風林火山】の旗印で有名ですが、実はこの風林火山の原文を作ったのは孫武です。
武田信玄は、孫武が世に送り出した孫子の兵法から引用し、日本では風林火山の旗印=武田信玄に定着したとされています。)

この2つの言葉や意味を皆さんはどの様に解釈されましたか?
他にも昔の中国の偉人達から生まれた四文字熟語やことわざが多々あります。

言葉の成り立ちや意味を理解した上で歴史や人物について学ぶと色々な事(言葉・文化・出来事・時代背景など)を知る事ができるのが歴史の良いところであり、今の自分に足りない部分を教えてくれるかもしれない人生の教科書になるのかもしれませんね。
歴史に興味・関心を持っている方は、是非お話しましょう!!