百合子と真梨子

暑い夏がやってきた。

都知事選は小池百合子の圧倒的な勝利で終わった。

小池百合子は私と同じ学年にあたり、ニュースキャスターをやっている頃から親しみを持って見ているので、その勝利は率直にうれしかった。当初は鳥越さんが有利と言われたが、週刊文春の一刺しは強烈に効いたと思う。

そしてまた終盤にかかっての石原慎太郎の「大年増の厚化粧」発言はまずかった。

なんで子供のケンカに親がしゃしゃり出てくるのか。そして敗戦後に石原伸晃は、責任は誰にあるのかとの記者の問いに、谷垣禎一と言うに至っては、この人政治家辞めた方が良いと思う程であった。

厚化粧の大年増発言に対して、「今日は薄化粧で来ました。政治家は色々言われるんですよ」とさらりと流すあたりは、石原伸晃なんぞより一枚も二枚も上だと思い、なおかつ小池の勝利を確信した。

 

とにかく前任者の舛添さんはまずかった。功労としては“sekoi”という日本語が万国共通になった事ぐらいか。

中国の北京でこんなことをやれば、極刑はまぬがれなかったと思う。

いずれにしろ小池さんには同世代を代表して頑張ってもらいたいと思う。

 

夜、湯本の富士屋ホテルで高橋真梨子のコンサートに行く。

この人は私より3つ年上で父母は広島で被爆して、大変な苦労をしてきた。考えてみれば20歳頃から彼女の曲を聞いているので、かれこれ40年以上のお付き合いだ。

年々歌がうまくなっていく。

会場は数十年前のお坊ちゃま、お嬢様でうめつくされていた。

箱根らしく、明らかに色町の関係者と思われる“おねえさま”もいた。

今年の9月はニューヨークのカーネギーホールでコンサートをやるそうで、行きたいと思う気持ちとテロが怖い気持ちが交錯している。

ともあれ、頑張れ我らが真梨子!