昭和○○年○月○日 生まれ

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その患者さんは、急患で歯が取れたのをつけて欲しいとの事でいらっしゃった。
治療が終わって、患者さんが治療室を出たのを見計らって何の気なしにカルテに目を通すと、
なんと誕生日がピッタリ小生と合致していた。
さっそく、受付のベテランの方に「俺の方が若いよなァ」と言ったところ「だんぜんですよ。若いです!」と答えてくれ、気を良くし、勢いにのって新人君の方に言うと返答がないので、ボールペンで背中をつつくと、恐怖で顔をひきつらせるように首を縦にふっていた。
その後2~3人に同じ事を聞き、同じ答えをひき出し“圧勝だ”と思ったが、答えの後にあるあの“ふふふ・・”という笑い方が皆一緒なのが気になった。
こんなことに一喜一憂ムキになっている私に、「俺の方が若いんじゃなくて○○いんじゃないの」と言われてるような気がして、大変大変暑い夏の夕暮れに、年のせいか妙にひがみっぽくなっている自分に気がつく一時でした。