従業員紹介 秦野 佐藤さん

お盆のシーズンだ。
今から20年程前山北医院に治療に来ていた亡き母が、佐藤さんの事を褒めちぎっていた。
「晴司、あの人を絶対離しちゃ駄目だよ。彼女はすばらしい人材よ」
離しちゃ駄目と言ったって、彼女はまだ20歳。結婚だってするだろうし、子供もできるかもしれない。母らしい単純な発想だが、明るく快活な彼女にシンパシーを感じていたのかもしれない。
入社面接の時、それまで勤めていたR・トラストを辞めた理由を、
「全寮制だったのでホームシックになって、さみしくてさみしくて」と言っていた。正直な人だと思った。
彼女というと、ストーカー事件の事を思い出す。患者で1人ご執心の人がいて、帰り道電住の陰に隠れてはっているとの事で、その時のチーフのWさんが車で送って行った事を思い出す。
時は流れて彼女もアラフォー。今や大学受験生を持つ2児の母親となった。紆余曲折を経て、母が言うように働いてくれている。
「昔はかわいかったなぁ」と言うと、過去形ですかと反論してくるところがかわいらしい。